こんにちは、たまです。
今回は、プロフィールにもあった好きな動物、白いヒグマについてお話していこうと思います。
シロクマではない白いクマとは…?
白いクマといえば、もふもふの白いホッキョクグマが思い浮かべますよね。実はヒグマなのに白い個体が存在します。ホッキョクグマとヒグマってどう違うんだっけ??という方もおられると思いますので基本情報をおさえてみましょう。
ホッキョクグマ
学名:Ursus maritimus
分類:食肉目クマ科クマ属
分布:北極圏
体長:オス2.5〜3m以下くらい メス 2〜2.5mくらい
体重:オス350〜400kgくらい メス180〜300kgくらい
食性:雑食性だが他のクマよりも肉食性が強く、主にアザラシ類や魚類を食べる
特徴:他のクマに比べて白いクリーム色をしている。耳が丸く、頭部が小さい。顔から鼻までが長い。体や首が長く、肩幅がせまい。
ヒグマ
学名:Ursus arctos
分類:食肉目クマ科クマ属
分布:ユーラシア、北アメリカ 日本では北海道に生息
体長:1.5〜3mくらい(地域や亜種によって変わる)
体重:80〜600kg(地域や亜種によって変わる)
食性:雑食性だが肉食性が強く、主に鹿やサケなどを食べている。他にも果実などもよく食 べる。
特徴:頭部は大きいが耳は小さい。腰よりも肩が高く、肩の部分が盛り上がっている。
白いヒグマはどこにいる…??
北海道の北東部に位置する択捉島、国後島で確認されています。(※1)
あれま、意外と近くにいるのね!!という感じです。
近くにいるからといってもヒグマは結構こわいので直接会いに行きたくはないですね。
なぜ、白い?
なぜ、これらの島のみに白いヒグマがいるのか、その原因はまだはっきりわかっていません。
カナダのブリティッシュコロンビア州に生息する、白い体色のアメリカクロクマの研究で白い体色のクロクマは黒い体色に比べて日中に水中生物から発見されにくいため、黒い個体と比べてサケの捕獲成功率が高いことが示されているとのこと。(※1)
夜間のサケの捕獲成功率は体色によらず同程度のようです。
研究はこれからも行われて行くと思うので今後に期待ですね!
ちなみに
確認されている白いヒグマの多くは上半身が白いのですが、下半身が少し黒めです。
全体的に白いわけではないようです。
下半身の黒は水中の景色に同化し、上半身の白は水面に反射し見えにくくなるのでサケをとるには最高の配色なのでは??と思ってしまいます。
引用・参考文献
Feeding habits may explain the morphological uniqueness of brouwn bears on Etorof Island, Southern Kuril Islands in East Asia
(択捉島のヒグマの形態的特徴と食性の関係)
著者 上松順 大坪心 森本淳子 中村太士 能勢峰 陀安一郎
掲載誌 Biological Journal of the Linnean Society(DOI;10.1111/bij.12798)
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